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Market Insights

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米国の国境税調整によって為替はどう影響するか

米国の下院共和党が国境税調整を策定しました。

国境税調整とは何かというと、広瀬さんの言葉を借りれば

「輸入品には20%の関税がかかり、米国企業が輸出して得た利益は無税になる」

というものです。詳しくは下記説明を参照ください。

国境税調整とは何か?

 

トランプ大統領はこの法案に反対しているため、現実的に国境税調整が可決されるかわかりませんが、もし国境税調整が実行した場合に為替がどのように動くでしょうか。

 

結論から言いますと、ドル高が猛烈に進行すると言われています。

 

理由を説明します。

①米国内で生産して米国内で販売するA社、②海外で生産し米国内で販売するB社、③米国内で生産し海外で販売するC社、の3つの会社があるとします。

これらの会社の現状の収益性は同じであるとします。(どれか一つの生産・販売方式の収益性がより優れているとすると、他にも真似する会社が出てくるので収益性はいずれ下がります。したがって現状の収益性を同じとするのは悪くない仮定です)

国境税調整によって、B社は輸入品の税率が上がるため収益性は悪化し、C社は輸出品が無税になるため収益性は改善します。

ここでアービトラージ裁定取引)が働き、再びA社、B社、C社の収益性が等しくなるまで為替が変動します。輸出しているC社にとってはドル高になると収益が悪化し、輸入しているB社にとってはドル高になると収益が改善するので、ドル高が進行するということです。

この法案が可決されても実効するのは10月以後、実需に影響するのは来年からでしょうが、もし可決されれば期待に基づいて急激にドル高に鞘寄せすることが考えられます。