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Market Insights

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エクスポージャー・イズ・エブリシング

ファイナンス

僕にとってエクスポージャーをどのように考えるかは非常に重要で、かつ答えが出ない問題です。

 

エクスポージャーとは外貨の変動に対する資産(あるいは負債・純資産)のリスクのことを言います。

 

僕は円建てで給料をもらっており、たまに海外旅行に行きますが、基本的には円建てで支出を行なっています。

また、円高・円安は、収入に対しても支出に対しても大きな変動を与えません。

収入について言えば、為替変動によって勤める企業の業績が上がっても、すぐに給料が上がるわけではないです。支出について言えば、ガソリン代など一般的に為替変動の影響が大きい出費はありますが、そもそも僕は車を持っていないし、仮に車を買ったとしてもガソリン代が支出に占める割合は僅かでしょう。

したがって、僕のPLは為替変動に対して中立的と言えます。

 

一方、僕のBSはというと、資産にドル建ての米国株があるのと、円建てですがドル相場に連動した外国株投資信託、また日本株で為替の影響を受けやすい外需株があります。

負債、純資産には特に為替変動の影響を受ける項目はありません。

狭義にはドル建ての米国株とドル相場に連動した投資信託エクスポージャーということになります。

 

エクスポージャーは少ない方が良いと考えるのが普通でしょう。エクスポージャーがなければ為替変動というリスクを気にせずに生きてゆけるのですから。

仮にドル円が50円になってたとしても、収入や支出、資産が為替変動の影響を受けなければ、無関心に徹していられますからね。

 

しかし、リスク資産で運用するには、ある程度の為替影響は避けられないかもしれません。米国株はいうに及ばず、トヨタ自動車パナソニックなどのグローバル企業も為替変動により株価が左右されます。電力株も、電力会社は海外から原油を輸入していますので、為替影響を受けます(こちらは円高メリット株です)

為替影響が少ない業界となると、ドコモやKDDIなどの通信セクターになるでしょうか。

しかし、ドメスティックな経済成長の影響をもろに被る、別なリスクがありますね。

バブル経済の崩壊以後のTOPIX成長率が諸外国の株価の成長率に比べて極めて低いのはご承知の通りです。

世界経済の成長の恩恵を享受するためには、ある程度のリスクを取りに行く必要があると思います。

ところで、為替ヘッジ型の投資信託を使えばエクスポージャーを晒すことなく世界経済の成長についていけるのでは?と考える人もいるのではないかと思います。しかし、為替ヘッジ型の投資信託の利用には僕は反対です。なぜか?コストの問題です。企業であれば為替影響を除いたピュアな事業成長を目指すためエクスポージャーに対して為替ヘッジを行うのが一般的ですが、個人で為替ヘッジを利用するのは規模の問題もありコストが高すぎます。また個人投資ではピュアな投資と為替影響を分ける必要もありません。単にトータルリターンを稼げば良いのです。

 

ここまでの考えをまとめると

エクスポージャーは少ない方が良いが、リスク資産については、ある程度のエクスポージャーは仕方ない!

 

ということですが、実はちょっと別な考えを持っています。

・円で資産を持っているのがエクスポージャーではないか?

 

どういうことか説明します。

ドルは基軸通貨です。円は基軸通貨ではなく、かつて世界二位の通貨でしたが、ユーロや元に地位をおびやかされています。将来は少子化・高齢化が進み、経済規模が停滞するでしょう。もしかしたら高齢化の進行により税収の減少や医療費負担が増加し、国家が破綻するかもしれません。そうなれば、より良い生活環境を求めて海外移住する可能性があります。海外移住先ではドルか現地通貨で資産を持っていることが重要で、円で資産を持っていることはリスクでしかないでしょう。

そのような将来が起こりうる可能性があるとしたら、そのシナリオに向けていくらかドル資産を積んでいくことが逆にエクスポージャーを減らすのです。

 

もっと言えば、PLについても同じで、円建てで給料をもらっていること自体が、エクスポージャーでありリスクなのです。

より弱い通貨を持つ海外ではこのような考え方は普通で、給料をもらった途端に現地通貨からドルに変える人は、ロシアや最近では中国などにもたくさんいます。

 

定量的にどのようなエクスポージャーが妥当か?

それについては具体的な考えを持っていません。もし海外移住への選好が高まれば、あるいは円に対しての信任が落ちれば、ドル資産の保有を増やすでしょう。

 

あなたの考えを聞かせてください。