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Market Insights

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ヤフー2Q決算の「企業結合に伴う再測定益」とは何か?

会計

ウェブポータル大手のヤフーが2Q決算を発表しました。純利益が48%増益、

売上高1,382億円に対して営業利益は1,027億円と、営業利益率は驚異の74%(!)という数字になっています。

 

kabutan.jp

 

プレゼンテーション資料をよく読むと分かるのですが、増益理由の大半はアスクルの連結子会社化に伴い発生した「企業結合に伴う再測定益」 の影響です。

 

http://i.yimg.jp/i/docs/ir/archives/present/2015/jp1030present-all.pdf

 

「企業結合に伴う再測定益」とは何かというと、関係会社株式は取得時の価格で帳簿に資産として計上されるのですが、関係会社株式を買い増しして当関係会社の支配を獲得し、連結子会社とした場合は、支配獲得日の時価で保有している関係会社株式を再測定し、差額が当期の損益となるのですね。

 

www.pwc.com

 

ヤフーは2012年にアスクルの第三者割り当て増資を受け、42%の持分を有していましたので、持分を支配獲得日の時価で再測定した際の含み益が、この2Qで計上されたということになります。

 

この「企業結合に伴う再測定益」が596億円計上されていますので、

再測定益を除くと、ヤフーの営業利益は14/2Q 460億円→15/2Q 431億円と減少しています。

 

このように投資判断に大きな影響を与える「企業結合に伴う再測定益」ですが、再測定益を除く前期比較の表は、プレゼンテーション資料に全く載っていないのですね。

 

見栄えのよい数字だけを表にする手法も、「企業結合に伴う再測定益」を使い決算をドレスアップする手法も、ソフトバンクグループお得意のものです。

 

ソフトバンクは以前、ガンホーウィルコムの取得において「企業結合に伴う再測定益」を使い決算をドレスアップする手法を用いていました。

 

www.openpower.jp

 

ヤフーの15/2Q決算は、さほど悪いものだとは思いませんが、会計上の知識を有していないと、投資判断を著しく誤認する可能性があるので、気をつけましょう。

 

 

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