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Market Insights

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「外国債券不要論」は正しいか

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『ほったらかし投資術』でお馴染みの山崎元氏が、おすすめのアセットアロケーション(資産配分)について書いています。

 

楽天証券 山崎元「ホンネの投資教室」

第237回 超簡単お金の運用法を改訂する(上)
第238回 超簡単お金の運用法を改訂する(下)

 

山崎氏の計算結果では、外国債券はアセットアロケーション推奨案に一切含まれていません。

氏が計算された前提条件では、外国債券の

・リターンに対してリスクが大きいこと、

・外国株式や国内株式という他のリスク資産との相関が国内債券よりも大きいこと

といった条件により、外国債券をポートフォリオに組み込むことは効率的フロンティアから外れてしまっているようです。

 

投資日記 from 倉敷 さんは、外国債券を含むアセットアロケーションの期待リターン・リスク値について計算されています。

 

kurashikifund.blog.fc2.com

国債券をポートフォリオに含む場合でも、効率的フロンティアからあまり外れないリスク・リターンを得られるようですね。

 

さて、ここからが私の考えです。

私は、「外国債不要論」に同意して、外国債券を安易にポートフォリオに組み込むべきでないと考えています。

その理由を述べてみましょう。

 

異なる通貨間で同じようなリスクの債券があるとします。

これらの利回りに差がある場合、利回りの差は為替リスクを織り込んでいるものと考えられます。たとえば、日本のAランク社債券の利回りが0.5%、南アフリカのAランク社債券の利回りが10.5%(外貨ベース)だったとすると、南アフリカランドが円に対して年に10%下落することが期待されていると考えられます。

南アフリカランドが円に対して年に10%下落すれば、円ベースではどちらの債券の利回りも同じになるからです。

 

ところが為替は年に10%なんていうボラティリティでは収まりません。20%、30%も上下します。

この為替リスクをフルヘッジすると、日本の同ランク債券を持っているのと同じ利回りになりますが、為替ヘッジのコスト分だけ損をします。

それなら、国内の債券を持っていたほうがマシなわけですね。

 

このように考えると分かりやすいかもしれません。

国債券は「国内債券+FX」であると。

要するに、低リスク資産でもなんでもないわけですね。

 

通貨経済学入門

通貨経済学入門

 

 

この本を読めば、為替が変動する理由がよくわかります。とてもお勧めの本です。

 筆者は三菱東京UFJ銀行のシニアアナリストをやりながら、早稲田大学で教えられている方です。